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思い立って行ってきました‥‥。 〜5〜

南三陸町の後は北上市まで行って泊まる。

少し離れていたが、まあ仕方がない。

翌日、107号を通って

大船渡、陸前高田、気仙沼とまわる。


この道で多くのパトカーとも擦れ違ったが

よく見ると‥なにわ、京都、なにわ、横浜‥。

他県ナンバーなのだ。

枠を越えての‥である‥‥。


昨日の強風と違って今日はもの凄く天気がいい。

連休初日に問題になった人出が多いらしい。

陸前高田では多くの人が目に付いた。

路肩に停車して降りている人やカメラを構えて撮っている人‥。

もちろん他県ナンバーが多い。


まあ自分も大きなことは言えないが、

全てがそうだとは限らないが、

幹線道路の脇に停められて見物されてもねえ‥。

ああいう停められ方をすると住民の方のお怒りはごもっともで‥‥。

でもたくさん見ましたよ、自らの足で歩いてまわってるらしき人。


いや、正直言うと自分も立ち止まって

もっとじっくり刻み込みたいと思ったが

邪魔にならないように、迷惑にならないように、

心を傷つけないように‥と決めてたので通り抜けるだけ。

それでも凄まじさは十分に感じられた‥。


大船渡に入る時は、

え、ここから?まだ港まで何kmもあるんじゃ‥という感じ。

港の奥の方には通行止めで行けず‥。

高台の建物との対比が妙に悲しい。

ここから上だったら‥‥。


陸前高田。

マンションだったのかな、5階建ての建物。

4階までは確実に浸かっている。

外見からの判断だが、5階もあやしい感じだった‥。

そして積み上げられたガレキの山が

4階と同じくらいの高さに‥‥。


通り抜ける直前に後ろを振り返ると海が見えた‥。

1.5kmくらいあるのにである‥‥。


気仙沼では、岸壁に乗り上げてる中型の船舶。

間近を通り抜けられて見上げる形で見た。

船体は支えてあるが手が付けられないのだろう。

対岸にも1艘の船が道路脇に乗り上げていた‥。


他にも停泊している船‥これらの船体が黒っぽい。

ススなんじゃないだろうか‥。

そういえば映像でも至る所で火の手があがっていた。

火の恐怖もあったのだ‥‥。


1つの立て看板を見つけた。

おそらく民家だったのだろう。

 「みんな無事だ!

  仙台の○○のところに非難している!!」

という内容のものだった‥。

よかった‥みんな助かったのね‥。


渡辺謙さんが言ってたけど

 「瓦礫やゴミの山ではなく、

  そこにいた人たちの日常が流されたんです」

でしたか、確かにそうなんだなと‥‥。



ホントに、本当に急ぎ足でまわってきたが、

既に2ヶ月近く経っていたけど

どこも想像以上に大変な状況だった。

残念ながらそこに住む人々とは接することは出来なかったが

ニュースや情報番組から拡げていくつもりである。


興味本位で訪れて申し訳なかった。

しかし、訪れてみてよかったと思う。

正直他人事になりそうな自分にくさびが打てたから。


確実に目に焼き付けてきた。

人にも自分にも大きく役に立つかどうかは分からないが

自分の中には間違いなく残っている‥‥。

| 杉田吉平 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
思い立って行ってきました‥‥。 〜4〜

石巻から女川の方を周って行きたかったが

これがどうやら通行止めになっているらしい。

かなりの状態だということは聞いている。

北上川沿いから周って行くことにした。



途中、石巻の総合運動公園になるんだろうか、

横を通過したのだが一面が自衛隊の駐屯地となっていた。

これだけの規模で来てるんだなと改めて思う‥。

もちろん被災地はここだけではない。

他の被災地にも数多く派遣されているはずだ‥‥。


北上川沿いの道路が、またエライことになっていた‥。

これは揺れの方なのか、頻繁に段差に遭遇する。

センターライン付近のひび割れ‥補修の跡‥。


この段差は地震でなの‥?

対面通行であるが、ある区間で上下の道路の段差が120cmほど‥。

川側は水面から数十cmほどしかない。

ガードレールもなくなっているから

少し間違うと落ちてもおかしくない。

風が強いこともあり、川からの波しぶきをかなり浴びる。

流されてきているドラム缶が岸に打ち寄せている‥‥。


前方に目をやると、欄干が3分の1ほどなくなっている橋が‥。

大きいんですよ、この橋。

地図で見たら400mくらいですかね。

しかし向こう岸まで届いていない‥。

もちろん通行止め。

上流側数百mのところにその落ちた橋が転がっていた‥。


峠を越えて雄勝地区へ‥。

今度は至近距離である。

堤防が倒れている‥‥。

道路には亀裂‥そして冠水‥。

そういう箇所がいくつも‥‥。

相当な被害である‥。


崖の落石防止にと取り付けてある金網に

車が垂直に引っ掛かっていた‥。

そしてその車に重なるようにもう1台‥‥。

‥ということは、こんな高さまでの波だったということである。

いざ見上げてみると‥映像では感じられない感覚だった‥‥。


次に行った南三陸町でも同様である。

本当に一面崩れ落ちていて

その中に3階建ての鉄骨の枠組みだけが‥。

町役場である‥。

3階建てでも丸ごと‥‥。

残っている鉄骨の枠がとても悲しい‥。



帰り道、EXAILがこの町に訪れたニュースを見た。

元気づけられたと言う人々の笑顔が救いである。

頑張りましょうね!

| 杉田吉平 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
思い立って行ってきました‥‥。 〜3〜

松島海岸を後にして石巻に向かう。

国道を使わずにパークラインへ。

そして東松島に入ったところで集落に‥‥。


‥‥‥‥。

絶句である‥。

道路の左側と運河の向こう側に

間違いなく立ち並んでたはずの民家の全てが

ズタズタに破壊されている‥。


いや、確かに映像で見て多少の心構えはありましたよ‥。

急に目に入って不意を突かれたというのもありますよ、

でもね、‥‥衝撃大きいですよ、これ‥。

直に、目の前で、同じ目線で見ると、その壮絶さが‥‥。


家の形があるだけにそれまでの生活が感じられて、

しかしとても人が住める状態ではなくて‥‥。

何か涙が出てきそうだった‥。


運河の向こう側は作業中なのだろう、

通行止めの先にダンプが行き来している。

停車する訳にもいかず、川を越え石巻へ入る‥。



石巻港に近い通りを抜ける。

凄い匂いである‥。

ヘドロなのか魚なのか‥‥。

水害はこれが大変なのである。


港方面が一望できるらしい日和山公園へ。

上に行くまでにチラッと見えた。

何じゃこりゃ‥‥。

何もないじゃん‥。


すれ違った女性が目頭をおさえていた‥。

生まれ育った町なのだろうか‥。


写真で見た戦後の焼け野原‥そんな感じだ‥‥。

眼下に広がる石巻の港が‥見渡す限り何もない‥。


何とか車が通れるようにはしたのだろう、

道路は見える、しかしその区画は瓦礫の山‥。

ポツーン‥とお寺と病院が残っている。

これがまた対照的にこの光景を際立たせる‥‥。


確かに昨夜TVで見た。

しかしこれもまた直に見ると‥‥。



我々の親世代かな、もしくはもう少し上の方たち‥。

きっと戦後のこれと似たような状況を見てきたから

もの凄く頑張ってきたんだろうなと思った‥。

やはり我々の若い世代は恵まれてるんだなとも‥。

もっと何か出来るしもっと何かやらなきゃと。

支援だけじゃなく今の生活でね。


そんなこと考えてたら瓦礫ばかりの町の一画に

小さなこいのぼりをなびかせてるのを発見した。


一歩ずつでも前に前に‥。

負けずに頑張れば必ず復興は成る!

| 杉田吉平 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
思い立って行ってきました‥‥。 〜2〜

さて‥北上するのはいいが

明日1日でどこまで行けるだろうか‥‥。


ガソリンも入れとかなければいけないので

ナビでスタンドを調べてたら見慣れない記号が‥‥。


通行止め‥‥。

そりゃそうだよな、あるよな‥‥。


不覚にも全く調べてなかった。

出来るだけ海岸沿いをと思って計画したが、

大幅に変更が必要そうだ‥‥。


どこだったら迂回出来るのか、

どこだったら通れるのか、

復旧作業の状態はどうなのか‥。

ネットで調べてみたが、不明の箇所もありそうだ。

その時の状況で考えるしかない‥‥。



まず目指したのは、松島を通って石巻。

連休初日のニュースで

松島来て下さいって言っていたから

少しは気が楽である。


多賀城、塩釜と通って行くのだが

この辺で通行止めの道があった。

この道より海側の方はまた凄い被害なのだろう‥。



松島海岸‥。

軽い渋滞に入る。

ちょうど『ミヤネ屋』の中継の日だったようで

観光客もそれなりに‥‥。


比較的被害が小さい所だったと聞いたが

それでも復旧に頑張ったんだろうなと思う。

揺れなのか波なのかは分からないが、

駐車場の岸壁はタイルが剥がれてたり

ひび割れがあったり‥‥。


今回は目的が違うからここであまり時間はつかえない。

泣く泣く松島海岸を後にする‥‥。

しかし、奇麗なんだよなあ‥。

必ずまたここにはきちんと来ようと思う‥‥。

| 杉田吉平 | - | comments(0) | trackbacks(0) |
思い立って行ってきました‥‥。

ゴールデンウィークとか年末年始とか‥凄く渋滞するので、

そういう混みそうな時期はあまり遠出はしないようにしてたが

今回は考えた末に行ってきました‥。


東北へ‥そう被災地の方へ‥‥。



思い立って‥とは言いながらも少し前から頭にありまして‥‥。

知り合いの作家さんが早い時期に行ったらしく、

まあ取材ですね、現地を生で感じるというか‥。

その話聞いて、行けるんなら行こうかと思いまして。


例えば、映画の話振られて、見てないなら見るでしょ、

それが台本に出てくる映画なら。

そんな感じだったんです‥‥。


行くなら連休かな、と。

高速代も安く済むし、調べたら渋滞もなさそうだし。

期間は他の予定もあるから3日間!

それで行けるところに‥‥と思ってたのですが‥


連休の初日のニュースで

被災地に人が集まって渋滞が‥!

高速も結構渋滞してるし‥‥。

連休で同じ考えの人が増えた訳です。

「見たいんなら郊外に車止めて歩いて来い!」

そういう地元の人の映像を見て、そりゃもっともだ‥と。


ボランティアでもなく知人に会うためでもなく

悪く言えば観光ですからね。

そんな立派な考えでもないし

行っても迷惑になるだけか‥?

さてどうしようか‥‥。

凄く考えましたが‥やはり行ってみよう、と。


ナビを頼りに渋滞しそうならそこは避け、

交通の邪魔にならないように停まらない、

作業なんかの邪魔にならないように入り込まない‥、

そう決めてとりあえず行くことに‥‥。



初日はとりあえず行くだけ、仙台まで。

昼過ぎに出ても十分余裕だろう。

天気予報もよくなかったためか、高速はかなり空いている。


途中の休憩を結構取ったので予定より遅れての到着。

外は薄暗くなってしまっている‥。

しかしチェックインして海側に行ってみた‥‥。


ひぇ‥‥。

高速を超えてみると田畑のそこら中に車やら船‥‥。

海からはまだ結構あるのにこんなところまでかよ‥‥。

残っている民家も1階部分は水に破られている。


高校の時に長崎大水害があって

実家の周囲も川が溢れて浸水した。

その時もひどいもんだと思ったが

もちろんそれ以上である‥。


雨も少し降ってきたのでホテルに戻り、初日を終える‥。

明日は仙台から北上してみることにする‥‥。

| 杉田吉平 | - | comments(0) | trackbacks(0) |